義 と 愛
 
08年の「今年の漢字」が「変」と決まった年末から年始にかけて、新聞やテレビでは、「変」やオバマ次期米大統領の掲げた「CHANGE」という言葉があふれ出ました。今の世の中を何とか変えてほしいという祈りのような気持ちが、世界的な不況と相まって洪水のように流れ出したかのようです。その一方で、若者異変を感じる大人も多くなってきました。20〜30年前と明らかに違ってきているというのです。

新年の経済雑誌にも「未来に希望を描けない!若者危機」といった刺激的な特集が目を引きます。海外旅行に関心がない、男子は酒を飲まない、クルマを買わない、結婚もしない、ひたすら貯金する、女子も86年の男女雇用機会均等法以来、キャリアウーマン志向が根付いたかに見えたが、ここ数年、男と対等に働いても女の幸せはつかめないからと20代前半での早婚志望が高まり、自分の家庭を作りたいという女性も増えているとか。派遣雇用だけでなく、正社員もリストラ解雇されそうな現在の経済危機の嵐の中で生まれた一時的現象なのかどうか。

意識変革の背景には、これから先の生活は一体どうなるのだろうという漠然とした不安が横たわっています。でも、「幸せはいつも自分の心が決める」の言葉通り、世界的な経済危機を迎えている今こそ、価値観の転換で生き方の変換をするチャンスです。戦後ずっと経済的豊かさを優先追求してきた日本社会。幼いときや学生時代に培った友情、好きな人とはぐくんだ愛情、職場仲間との連帯、家族のきずなの大切さを過小評価してこなかったか、反省の時期に来ているようです。いま、メールやケータイで親しい人とつながっていないと不安という若い人の焦燥感は、その現れでしょう。

1月から始まったNHK大河ドラマ「天地人」は、「利」で人が動くというより、「義」と「愛」でつながるべきだという信念に生きた戦国武将、直江兼続の物語。「100年に1度」という世界的経済危機を、自分の生き方変革にどう生かすか、新年早々、若者だけでなく私たち一人一人に突き付けられた今年の宿題になりました。

メディカルメイツも義と愛を意識しながら今年もひたすら頑張りますので、お力添えの程何卒よろしくお願い申しあげます。
  

medical mates January 2009